【社員がなじむ組織へ オンボーディング実践術】第4回 リアリティ・ショックの抑制 入社前に情報提供を 「叶えられる期待」抱かせ/尾形 真実哉

2023.02.02 【労働新聞】
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会社へ愛着高める効果も

 前回は新卒入社者が組織になじむうえでの課題となるリアリティ・ショックについて論じた。今回はその抑制方法について解説する。重要な役割を果たすのが、採用過程における情報提供のあり方である。ショックが生じる要因は、入社前の非現実的、あるいは過大な期待であるため、入社前の採用過程から抑制施策に取り組まなければならない。

 具体的には、採用過程で正確な情報を提供するRJP(Realistic Job Preview=現実的な職務の事前提供)が挙げられる。このRJPを提唱したのが、米国のワナウスという産業心理学者である。ワナウスは、入社前に個人が抱く仕事への期待が、採用プロセス中に膨張されたり、非現実的なものになってしまうことで、入社後の組織の現実とのギャップが生じ、離職行動を引き起こすと主張した。

 ワナウスは、このような離職行動を抑制するためには、会社側が内定者に非現実的な期待を抱かせないことが重要であると指摘。採用過程でネガティブな面も含めた、現実的な職務情報を提供することを提唱した。

 実際の米国企業でRJPの効果を検証し、下記の4つの効果があると示している。…

筆者:甲南大学 経営学部 教授 尾形 真実哉

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令和5年2月6日第3387号11面 掲載

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