【経営・人事担当向け 中小の企業統治論】第1回 総論 多様性が議論を阻害 国際的な比較も難しい/ブルース・アロンソン

2017.01.16 【労働新聞】

法制度は大企業が対象

 中小企業とコーポレート・ガバナンス(企業統治)の関係は、より注目すべき重要な課題である。

 世界中で、中小企業の経済的な重要性はよく知られている。中小企業(英語…small andmedium enterprises=SMEs)は企業総数の圧倒的な部分を占めている。さらに重要なこととして、日米を含め先進国において、中小企業が経済や雇用の大部分を形成していることが挙げられる。日米では、中小企業の設立、ファイナンス、人材、マーケティング、輸出などの面で、政府の支援が得られる。

 また、コーポレート・ガバナンスが、経済成長の一つの要因であるような議論が注目され、アベノミクスの大黒柱である日本政府の成長政策の中でも、コーポレート・ガバナンス改革が強調されている。しかしながらその一方で、中小企業において、コーポレート・ガバナンスについての議論は、一般的にほとんどみられない。…

著者:一橋大学大学院 国際企業戦略研究科教授 ブルース・アロンソン

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掲載 : 労働新聞 平成29年1月16日第3096号13面

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