熱中症災害最多に 前年比150人超増 厚労省が確定値
2025.07.14
【安全スタッフ ニュース】
厚生労働省は、令和6年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」の確定値を公表した。熱中症による死傷災害数は、1257人となり、統計開始以降、最も多いことが分かった(関連記事)。このうち死亡者数は31人となった。当時、観測史上1位の猛暑であった2010年の47人に次いで多い人数となっている。
確定値によると、熱中症による死亡者と休業4日以上の業務上疾病者の数は1257人で、前年(2023年)の1106人から151人も増加した。また、これまで最多であった2018年の1178人を79人上回り、同死傷災害の統計を取り始めた2005年以降、最も多くなっている。
業種別では、製造業235人、建設業228人、運送業186人、警備業142人、商業116人の順に多かった。
死亡者数については、31人のうち建設業が10人と最も多く発生しており、次いで製造業が5人、運送業が3人だった。
2025年7月15日第2478号 掲載