【高齢者を活性化する役割・実績給】第6回 賃金決定要素の重要性 労働意欲高める配分を 基準不明確だと説明不能に/梅本 迪夫

2012.08.13 【労働新聞】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

多くの企業で問題発生

1 賃金管理の現実

 今回は、賃金決定要素の重要性について述べたい。

 図1は、某中堅メーカーの組合員層の基本給を、職能資格(低資格→高資格、J1〈J2〈L1/S1〈E1)別に年齢の若い順に並べたグラフである。同一職能内では、基本給が年齢に関係なく決められていることが分かるが、では賃金決定が能力によるものかと思えば、職能資格が高くても、より低い職能資格の同年齢またはそれ以上の者より低い場合もある。賃金決定の要素として職能資格、すなわち能力が反映されていないことが明瞭である。

 図2は、組合員全員を職能資格の違いにかかわらず、年齢別に若年層から高齢者層を並べたグラフである。基本給が年齢に関係なく決定されていることが分かるとともに、中高年層の賃金水準が低いことに気付く。グラフをみる限り、基本給を決定する要素は能力でも年齢でもないことが明確であり、何の要素で賃金を決定しているのか、理解に苦しむ。…

筆者:梅本人事総合コンサルティング 代表 梅本 迪夫

この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら

労働新聞電子版へログイン

労働新聞電子版は労働新聞購読者専用のサービスです。

詳しくは労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内をご覧ください。

平成24年8月13日第2884号13面 掲載

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。