【高齢者を活性化する役割・実績給】第9回 継続雇用者に相応しい「本来の役割給」 人間基準で自律的設定 健康など踏まえ上司が承認/梅本 迪夫
2012.09.03
【労働新聞】
仕事基準とは一線画す
1 役割給と実績給の正しい理解
前回述べたように、役割給は今後の賃金制度の主流といえるが、現状は様ざまな形態がある。職責給、職位給や職務給もどきの賃金など、役割等級や職責に基づく仕事基準の役割給が多い。
とくに、役割等級制に基づく役割給は、年功賃金の問題点を修正する降給ができる仕組みとして導入されている。しかし、役割等級制の管理は、最終的には年功的運用になる恐れが強い。そもそも役割は職能を踏まえて設定されるもので職能資格制が前提となる。その結果、職能昇格管理との二重管理による実務の煩雑化を招来することになる。…
筆者:梅本人事総合コンサルティング 代表 梅本 迪夫
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平成24年9月3日第2887号13面 掲載