【国土を脅かす地震と噴火】48 十勝岳噴火㊦ 融雪泥流氾濫し荒れ狂う/伊藤 和明

2019.02.14 【労働新聞】
  • TL
  • シェア
  • ツイート
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

泥流被害を拡大した大量の流木

 5月の十勝岳の山頂部は、まだ厚い残雪に覆われている。噴火とともに発生した高温の岩なだれは、その熱で積雪を急速に融かし、大規模な泥流を発生させた。泥流はたちまち火口から2キロあまり離れた元山事務所を襲い、建物を流失させてしまった。辛うじて難を逃れた人の話によると、激しい爆発音を聞いて外に飛び出し山頂の方をみると、黒煙の立ち上るのがみえたが、まもなく泥流が襲来して事務所をさらっていったという。

 このときの状況について、渡辺万次郎の『十勝岳爆発調査報文』には、「新爆発孔と覚ゆる方向に、更に一層濃厚な団煙が斜上方に迸出し、その先端は渦をなして却て谷を奔下せり。此団煙が坑夫長屋の東を護れる一小丘陵を越え、その直ぐ前に殺到せる時は既に一大濁流に変じ――」と記されている。瞬時に襲いかかってきた泥流によって、大半の鉱夫は避難するいとまもなく、25人が犠牲になったのである。…

筆者:NPO法人 防災情報機構 会長 元・NHK解説委員 伊藤 和明

この記事の全文は、労働新聞電子版会員様のみご覧いただけます。

労働新聞電子版へログイン

労働新聞電子版は労働新聞購読者専用のサービスです。

詳しくは労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内をご覧ください。

平成31年2月18日第3197号7面 掲載

あわせて読みたい

ページトップ