【雇用社会の未来予想図~技術革新と働き方~】第11回 人工知能で人事管理が変わる/大内 伸哉

2018.03.22 【労働新聞】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

 今後、正社員・非正社員の区別は意味がなくなり、デジタル・デバイドというこれまでとは違う格差への対応が急がれることを説いた前回に続く今回、AIによって様変わりし始めている人事の世界が紹介される。その名は「HRテック」。人の勘に頼った旧来型の人事管理を、科学的で客観的管理に変えていくことにはメリットもデメリットもあるが、その将来性は大きいとみる。

公平だが危険性も 広がる”人事の科学化” 

HRテックで進む効率化

 人工知能(AI)は、人間の仕事の仕方を効率化させるが、人間の仕事を奪うこともあり、他方、新たな仕事を作り出すこともある。こうしたことが、人事管理の世界にも及びつつある。これがHRテック(Human Resorces Technology)だ。

 IoT(Internet of Things)で集積したビッグデータをAIで分析して、ソリューションを提案する技術は、「××テック」と呼ばれ(仮想通貨などで話題の「フィンテック」もその1つ)、これを活用したビジネスにベンチャー企業が続々と参入している。求職者や社員の情報をAIで分析するHRテックは、その人事管理バージョンだ。

 実際にHRテックを活用している企業では、たとえば採用選考において、学生が提出するエントリーシート(ES)の審査を、AIに任せたりしている。…

筆者:神戸大学大学院 法学研究科教授 大内 伸哉

この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら

労働新聞電子版へログイン

労働新聞電子版は労働新聞購読者専用のサービスです。

詳しくは労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内をご覧ください。

平成30年3月26日第3154号11面 掲載

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。