【「もしも…」に備えるメンタルヘルス対策】第8回 アンガーマネジメント 怒りは自分が作り出す もとの感情探り対策を/長濱 さつ絵

2024.02.29 【労働新聞】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

6秒ルールで原因と距離を

 今回のテーマはアンガーマネジメントである。アンガーマネジメントは言葉どおり、怒りをマネジメントするスキルで、自分の怒りと上手く付き合うことを目的としている。大抵の人は、怒られるのはもちろん、怒っている人を見るのも、怒られている人を見るのもストレスになる。そのため、アンガーマネジメントは怒りを感じている本人のメンタルケアだけでなく、職場の心理的安全性の確保、パワーハラスメント防止につながる。

 まず、怒りについて考えてみたい。一度は読んでほしい名著『嫌われる勇気』(岸見一郎、古賀史健著)のなかに「人は怒りを捏造する」という一節がある。ここに書かれている「怒りとは出し入れ可能な『道具である』」という哲人の言葉が、筆者は大好きである。

 この言葉を説明する例として、本には母娘の話が載っているが、これを職場で起こりそうな例で考えてみる。何度言っても同じミスをする部下に、上司が「これで何度目だ」と叱責をする。あまり行き過ぎるとハラスメントになることは承知しているので、上司本人はなるべく落ち着いて話しているつもりだが、イライラを隠し切れていない。部下は萎縮する。そのとき…

筆者:長濱産業医事務所 代表社員・医学博士 長濱 さつ絵

この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら

労働新聞電子版へログイン

労働新聞電子版は労働新聞購読者専用のサービスです。

詳しくは労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内をご覧ください。

令和6年3月4日第3439号13面 掲載

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。