【特集】不安全行動ゼロへ 他力・自力本願で 「声かけ運動」「一人KY」実践中!/清水建設東京支店災害防止協議会

2012.11.01 【安全スタッフ 特集】
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 不安全行動をなぜ、作業者は起こしてしまうのか。この難題に正面から向き合っているのが清水建設㈱東京支店取引業者災害防止協議会の特別に組織された不安全行動対策部会で、ヒューマンエラーを防ぐにはどうすればいいのかを、独自の視点で取り組んでいる。同災防協が掲げているのは、周りの他人に助けてもらう他力本願的な「声かけリーダー運動」と自らが意識して強制的に自分に気づかせる方法の自力本願といえる「一人KY活動」で、両面から精力的に活動を実践中だ。本誌は、その取組みを取材した。

行動災害をなくすには…

 清水建設東京支店の協力会社で組織する災害防止協議会の会社店社数は、1187社にも上る。このなかから、選出された会員の代表11人と清水建設の安全担当幹部社員8人が集まり、「不安全行動をなくす!」を目的に平成15年に特別に組織されたのが、不安全行動対策部会だ。

 作業者に対し、企業は多くの時間と費用をかけて教育を行い、現場では安全な設備を設け、安全の行動規範を定めて履行しようと努めてきた。その結果、多くが整備され、残るは“行動災害”といわれている。ここに着目したのが同災防協だ。

 作業者自身、安全の重要性を十分に理解しており、意識的に危険な行動を取ることはないものの、災害が発生する。行動災害に歯止めがかかっていない状況について、不安全な行動を引き起こす人間の行動特性、無意識に犯してしまう「ヒューマンエラー」という大きな壁に対して挑戦する組織といえる。

 人間にとって、大変都合の悪い厄介な行動特性のヒューマンエラーさえなくせば、行動災害防止対策の的を絞れると考えた。そのヒューマンエラーを防ぐには、“他力本願”的な手法と“自力本願”的なものの2つの側面があるととらえている。

仲間に助けてもらおう

 他力本願ともいえるのが、「声かけリーダー運動」だ。自分では気づかないミスやエラーを相互に声をかけて気づかせ合う声かけ運動があるが、これをさらに発展させリーダーを選任した取組みとした。

声かけリーダー用グッズはこの3種類です

 声かけリーダー運動の趣旨としては、①作業所で働く全員が交代制でリーダーとなり、運動を先導する、②リーダーは、専用のベストまたは腕章かワッペンを身につける(写真上)、③不具合を見つけたら黙認・見逃し妥協せず必ず声をかける――。こうした約束の下に誰もが誰にでも声をかけて注意し合い、助け合える現場の雰囲気を作るため平成16年に声かけリーダー運動をスタートさせた。…

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平成24年11月1日第2173号 掲載

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