【フォーカス】東京反訳/業務委託契約進める 集合研修開きスキル向上

2017.02.22 【労働新聞 フォーカス・企業事例】
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講師に第一人者招く 外部リライターを戦力化

 音声書き起こし業の東京反訳㈱(東京都豊島区、吉田隆代表取締役社長、20人)は、年1回以上の集合研修や、アンケート調査などによって業務委託契約で仕事を請け負うリライターの定着・戦力化対策を進めてきた。誕生日に花束を贈呈するといったことで、やる気を高める施策も講じている。現在、その数は400人ほどで、業界最大級にまで成長した。将来を見据え、リライターが高齢化した際にふさわしい仕事が提供できるよう、新たな仕事の創出を課題に挙げている。

感謝の気持ち示す花束贈呈

 録音された音声を文字に書き起こす「ボイス・リライト」の業務をする会社は増えているものの、社員数10人以下が多い。東京反訳は、その例外で、創業11年目の現在、正社員数が16人。ここ数年で、大卒の新卒を正社員として4人採用した。短時間正社員の制度も設けた。アルバイトも常時、4人いる。

 業務委託として、在宅などで仕事を請け負うリライターは400人ほどになる。9割を女性が占め、平均年齢は40代半ば。

 育児などの家庭の事情により会社員を続けることが難しくなり、退職した人が多い。最近は、親の介護で会社を辞めた女性が増えているという。

 大学院の修了者や語学に堪能な人、一流の企業に勤務していた人が多数いる。その経験や教養を生かし、空き時間を効果的に使い、仕事をしたいと思い、エントリーした人がめだつ。

 これらの社内・社外のスタッフで企業、大学、法律事務所、個人、病院、官公庁などから、録音した音声を書き起こす仕事を請け負う。地方や海外の企業などからの案件も増えている。

 リライターになるためには、同社が運営するウェブサイトから応募し、一般常識や実技の試験に合格することが必要になる。毎月1度試験を行い、合格するのは1回につき3~4割。

 合格者は「登録リライター」となり、技能レベルや貢献度などに応じて、A~Kまで11グループに分けられる。

平成29年2月20日第3101号15面 掲載

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