【産業カウンセリングの現場から】第100回 やり直しのきかない人生はない

2015.07.15 【安全スタッフ】
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家庭は崩壊し職を失う

 私は今から5年前、38歳の時にアルコール依存症と診断された。妻と3歳の娘がいる家庭は崩壊して、職を失い、精神病院に長期入院することとなった。私が入院した病院はアルコール依存症の専門病院ではなかった。さまざまな精神疾患や精神障害をもつほかの患者たちと病室も食事も入浴も一緒である。入院当初は人生が崩壊して娘を失ったことからの自己憐憫、そしてもう二度と健常者に戻ることができないという現実に、生きる気力などまるで湧かなかった。数カ月間さまざまな生きづらさを抱えた患者たちとともに暮らしているうちに、苦しいのはアルコール依存症者だけではないことも痛感した。

 治療プログラムに全力で取り組み、何とか退院することができた。鉄格子のついた病室を出され、街から隔離されている病棟を後にした。携帯電話には母親と精神病院の電話番号しか登録がなかった。どうやって生きていけばよいのか、まるで分からなかった。…

執筆:日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会 センター事業団 東京中央事業本部
西部RINGS 東京南部事業本部 あぐりーんTOKYO 所長 木下 史郎

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平成27年7月15日第2238号 掲載

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