私はかなりの本好きだと思っています。どんなジャンルでも面白そうと思ったら、まず読んでみます。最近はサスペンスものにはまって、出張先には必ず２冊の文庫本を持っていくことが当たり前のようになりました。

　ハードカバーの本は一昨年の「舟を編む」が最後となっています。ベストセラーになった本なので、お読みになった方も多かろうと思います。内容は辞書編さんをテーマにした小説ですが、読んだ後、日本人向けに日本語の辞書を作ることの難しさを知りました。小説は「これはフィクションです」の断りを書けば、あとは何をどう書こうと勝手です。しかし辞書はそうではなく、一つの間違いも許されない厳しいものです。

　正しく日本語を理解していないことを思い知らされた"事件"が出張途中でありました。…

筆者：中込労務安全事務所 建設業労働災害防止協会 セーフティエキスパート　中込 平一郎