【人的資本経営期のHR用語集】第142回 労働組合 個別管理の浸透も 活動停滞に要因5つ/木谷 宏
2025.08.28
【労働新聞】
産業構造の変化も影響
労働組合とは、労働者が使用者に対して労働条件の維持・改善を要求する組織する団体である。しかし、豊かな暮らしに向けて会社と交渉し、時には対立も辞さず、最終的に妥結するという実感を持つ人は少ない。労組の活動が停滞する理由として、①従来の製造業を核とした産業構造の変化、②非組合員である管理職と非正規雇用者の拡大、③職務と成果に基づく個別管理の浸透、④企業別組合による過度な協調路線、⑤政治との距離感の難しさといった説明がなされてきた。いずれかが突出しているわけではなく、複合的かつ慢性的な症状であろう。
日本の近代化は労組の拡大と軌を一にしてきた。戦後の組合活動を通じて…
筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏
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令和7年9月1日第3511号12面 掲載