【ぶれい考】分断を越え、声をつなぐ/小熊 栄
2025.08.07
【労働新聞】
7月20日に投開票が行われた第27回参議院議員通常選挙では、既存政党とは異なるメッセージを掲げた政党が一定の支持を集め、多くの議席を獲得した。その要因の1つは、若年層や非正規雇用で働く人々など、これまで社会的、政策的に“取り残されやすい”人々の投票行動にあったとされる。その背景には、政治的に無関心とされた人々の「政治に声が届かない」ことへの苛立ちや不安があったのではないかと思う。
とりわけこの選挙では、過激かつシンプルな言葉で分断を煽るような主張が一部で熱狂的な支持を集めた。そこにあったものは、決して政治への関心の高まりではなく、「分かってくれる誰かを求める切実な思い」だったのではなかろうか。
政治の世界が「一強多弱」から…
執筆:連合 副事務局長 小熊 栄
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
令和7年8月18日第3509号5面 掲載