【ぶれい考】戦略人事は幻なのか/石山 恒貴

2021.02.25 【労働新聞】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

 人事部門にとって、戦略人事は重要だといわれて久しい。しかし同時に、戦略人事は実現が難しいとされる。各種調査においても、戦略人事の重要性の認識は高いが、実現されているという認識は低い。よく聞く話は、「本当は戦略人事が重要だと思っているが、日常の管理業務が忙しく、とてもそこまで手が回らない」という人事部門としての実感である。たしかに、人事部門が多忙なのは間違いないだろう。

 ただ筆者は、戦略人事の実現性の認識の低さについては、多忙さよりも、人事部門(施策)の役割に関する位置付けの問題が大きいのではないかと考えている。それは人事部門のみならず、経営陣の認識の問題でもある。戦略人事を簡潔に定義すれば、「人事施策を通して、企業経営の競争優位を構築する差異化を実現する」ということになるだろう。しかし、建前は別として、経営陣は本音でそれを人事部門に期待しているだろうか。企業経営のために…

筆者:法政大学大学院 政策創造研究科 教授 石山 恒貴

この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら

労働新聞電子版へログイン

労働新聞電子版は労働新聞購読者専用のサービスです。

詳しくは労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内をご覧ください。

この連載を見る:
令和3年3月1日第3295号5面 掲載

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。