【歴史と事例から学ぶ!賃金制度設計】第14回 欧米の賃金①(ブルーカラー) 脱「職務給」化の動きも 査定受入れで各国に違い/西村 純

2022.11.10 【労働新聞】
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上司評価は依怙贔屓?

 「職務給」の導入の必要性が説かれている。一般に欧米諸国は「職務給」であると考えられている。このこと自体は正しい。しかしながら、実際の賃金制度については、それほど知られていないと思われる。これまでの連載でも確認してきたとおり、労働者の賃金は、社員等級、賃金表、評価制度によって決まる。能力や成果に応じて賃金を決めるといっても、その決め方は多様であるのと同様に、職務に基づいて賃金を決める場合にも、その決め方は1つではない。また、ブルーカラーとホワイトカラーでも異なっている。今回はブルーカラーの世界、それも労働組合に組織化されている職場を覗いてみよう。

 まず、知っておいて欲しいのは人事査定を受け入れていない世界が存在することである。欧米先進諸国のブルーカラーには、そもそも上司による評価を依怙贔屓とみなし、その導入を拒んでいる者たちがいる。一方、能力評価など、査定制度を賃上げの1つの手段とみなし、積極的にそれを受け入れている者達もいる。

 さて、アメリカのブルーカラーはどちらに該当すると思われるだろうか。…

筆者:労働政策研究・研修機構 副主任研究員 西村 純

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令和4年11月14日第3376号11面 掲載

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