【産業カウンセリングの現場から】第37回 現場に出てリサーチを

2012.12.01 【安全スタッフ】
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耳を傾け一緒に考える

 研究には、さまざまなデータが必要です。そのデータを集めるための調査も含めて、今回はリサーチとして考えることにします。リサーチでは現場の実態やそこで働く方々の声といった情報をデータとして集めるわけです。これはカウンセリングと同じ機能を持っています。相手の声に耳を傾け一緒に考える。それが現場リサーチの重要な機能のひとつです。現場で一緒に働いている方々だからこそ生の感覚で共感できる、すぐに情報をやり取りする風通しのよさなどがあります。ラインケアといわれるように、ともに工夫して具体的な解決策を探ることもできます。リサーチしようとする姿勢はカウンセリング・マインドとつながっています。

 実態を把握するためのリサーチはよく行われており、そのデータを整理するのが記述統計です。そのレベルで因果関係を云々したり過度の一般化をしてしまったりする危うい例もよくあります。研究というのは本来、思い込みや決めつけを検証するアプローチです。そこから多くの可能性が生まれていきます。…

執筆:福島大学 キャリア研究部門 教授 五十嵐 敦

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平成24年12月1日第2175号 掲載

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