【ぶれい考】分断ではなく連帯へ!/山本 和代

2021.01.14 【労働新聞】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

連合 副事務局長
山本 和代 氏

 「震災から10年!岩手の初競り」というニュースをみた。復興の象徴のようで、なんだかうれしくなった。早いもので、東日本の震災からもう10年経つ。

 わずか10年の間に、震災、コロナ禍と、教科書にも残るような大きな出来事が2つもあったことになる。自然災害もパンデミックも人の力ではいかんともしがたく、不安や苦しみが襲う。

 誰もが余裕のないなかでは、弱い人がより辛い立場に置かれる。なのに、差別が起きる。新型コロナに感染した人が悪いわけではないことはみんな分かっている。医療従事者の方々が、大変ななか懸命に働いておられることも。しかし、感染者や医療従事者を嫌うような変な風潮や圧力がある。

 そうした苦悩が、連合の労働相談にも寄せられている。「濃厚接触者ではないのに、知人が感染した際、勤め先から休むようにいわれた。無給だ」「美容室もタクシーも断られ、患者からも『看護婦さんが一番感染している、あなたは大丈夫なの?怖いから話しかけないで』と拒絶された。アルコールや次亜塩素酸でボロボロになった手をみながら悲しくなる……」と。悲痛な相談もあった。

 感染対応に追われる保健所にも攻撃的な苦情が寄せられることもあると聞く。

 日本赤十字社は、…

筆者:連合 副事務局長 山本 和代

この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら

労働新聞電子版へログイン

労働新聞電子版は労働新聞購読者専用のサービスです。

詳しくは労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内をご覧ください。

この連載を見る:
令和3年1月18日第3289号5面 掲載

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。