違法時間外を隠ぺい 虚偽報告で書類送検 小諸労基署

2018.01.12 【労働新聞 ニュース】
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 長野・小諸労働基準監督署(古畑善美署長)は、是正報告の求めに対し虚偽報告をしたとして、乳製品などの製造販売業㈱ヤツレン(長野県南佐久郡)と同社取締役2人を労働基準法第104条(報告)違反などの疑いで長野地検佐久支部に書類送検した。

 同労基署は、平成28年8月に同社を臨検、時間外労働が36協定の限度時間を超えているとして是正勧告書を交付し、是正報告を求めた。29年2月同社は、依然として違法な時間外労働を行わせていたにもかかわらず、すべて是正されたと虚偽報告した。

 再臨検した29年7月、2種類の時間外勤務に関する書類の提出要請に対し、違法な時間外労働を隠ぺいするため労働者4人の書類について、1種類のみを提出。他方の書類は存在しないと虚偽陳述し、さらに虚偽記載した賃金台帳を提出した。

 違法な時間外労働は、28年8月1日~11月30日の間、月最大で146時間に及んでいる。時間外および深夜労働にかかわる割増賃金も支払っておらず、これらも立件対象となっている。

平成29年12月25日第3142号5面 掲載
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