【特集1】“生活型災害”予防へアイデア集 職場発の転倒対策事例が続々 「DIY&配置」工夫し成果上げる/キヤノン
2025.07.10
【安全スタッフ 特集】
キヤノン㈱では、歩行中の転倒、開いた扉への衝突、かがんだ拍子に起こる腰痛など工場、オフィス共通で発生するケガや疾病を「生活型災害」と定義し、解決すべき重要課題として位置付けている。毎年7月の強調月間には集中的な職場巡視とリスク低減策の検討を実施しており、これまでにさまざまな職場発の改善が生まれている。階段の終わりの5段にカウントダウンを表示、つまずきやすいパーテーションの足の前に観葉植物をレイアウト、地面の凹凸をDIYで補修、ドアの開放半径を床に表示するなど、発想豊かなアイデアは、低コストかつ内製で手軽にできるものばかり。集まったノウハウを事例集にまとめ、グループ全体へ水平展開する。活動の結果、生活型災害の件数は着実に減少している。
なにげない動作に潜む危険に着目
急いで社内を歩いていて転んだ、急に開いた扉に頭をぶつけた、かがんだ拍子に腰痛、同僚と話しながら歩いていてドアに激突した――。生活動作のような場面でも、休業につながるような思わぬケガをすることがある。キヤノンではこうした労働災害を「生活型災害」と定義し、予防のための活動を…
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2025年7月15日第2478号 掲載