教育の負担軽減狙い 若手社員とペア就労 高齢者活躍で入賞

2021.10.29 【安全スタッフ ニュース】
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 厚生労働省は、令和3年度「高年齢者活躍企業コンテスト」の入賞企業を決定した。会社が費用を負担する「人間ドック制度」を整備し、「アシストスーツ」を導入している製造業が最優秀賞を受賞したほか、教育指導と負担軽減を狙って若手社員とのペア就労を進めているビルメンテナンス業が特別賞を受賞した。延べ19社を選定している。

 今回、有識者をはじめとする審査委員による審査の結果、ワイヤーハーネス製造・加工を行う電気機械器具製造業の㈱ササキ(山梨県韮崎市)を「厚生労働大臣表彰最優秀賞」に選出した。同社は、健康・安全面では、年齢により全額もしくは半額を会社が負担する「人間ドック制度」により、高齢化に伴う健康管理を実施している。また、「アシストスーツ」を導入して腰痛防止などの労災防止対策を行うなど作業環境の改善に取り組んでいる。

 優秀賞に決定した介護サービス・㈱アールビーサポート(三重県津市)は、高齢社員などが健康を維持しながら長期的に勤続できるよう受診費用と薬代の自己負担分の一部を会社が負担しているという。

 特別賞のビルメンテナンス業・㈱美装管理(大分県別府市)は、高齢社員を各現場に配置してペア就労を行わせている。高齢社員に現場での教育担当の立場を確立させ、若手社員は体力的に負担のかかる作業を受け持ち、高齢社員はマニュアルにしづらい注意点を適宜指導し、役割分担をしながら若手育成に努めている。さらに、健康診断に骨粗鬆症検査を追加し、予防に力を入れている。

2021年11月1日第2389号 掲載

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