【特集】安全作業継承のノウハウDVDに 若手社員へ基本動作を統一/東日本旅客鉄道東京支社 東京電車線技術センター

2012.12.15 【安全スタッフ 特集】
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 現場第一線の世代交代が進むなか、多くの企業が頭を抱えているのが安全作業・技術の継承問題ではないだろうか。東日本旅客鉄道㈱東京支社東京電車線技術センターでもベテラン社員の指導のもと若手社員への安全作業の訓練を実施してきた。ただ、今後ベテラン社員の減少問題や各支社の指導者によっては細かな部分で異なる点があり、基本動作が統一されていない懸念があったため、ベテラン社員のノウハウをふんだんに盛り込んだDVDを作成。全支社共通の教育用DVDとして活用されている。

研修と配属先で合わない!?

 同センターでは、首都圏の電車に電気を送る架線などの電車線路設備の保守・管理を日夜行っている。JR東日本の電車線専門の技術センターとして4カ所のメンテナンスセンターとともに電車の安全・安定輸送の確保を使命としつつ、作業者の「感電・墜落・触車」の3大労災事故は絶対に起こしてはならないという強い態度で臨む。

 このため、同センターではベテラン社員指導のもとで、現場作業を主体とした若手訓練を実施し安全技術の継承を図っている。電力部門においては、現場での基本動作を身につけることを目的に、平成20年から新入社員研修の際に「電力従事者基本動作訓練」をスタートさせた。

 この基本動作訓練は、現場の第一線で電力業務に従事している社員を各支社から研修センターに集め、教育を行うもの。研修センターには各支社の指導者も来るが、指導方法が細かい点で異なるケースがあり、基本動作が統一されていないことが懸念された。配属された後に研修で身に付けた基本動作が合わないこともあり、配属後に再度支社内での研修が必要という場面もまれにあったという。

 今後、世代交代が進み、若手社員がベテラン社員から指導を受けるチャンスも少なくなることが予想され、安全技術を含めた技術継承が困難になるとの判断から、基本動作に関する12全支社共通の「電力従事者教育用DVD」を作成した。

初めてでも親しめる内容に

 教育用DVDの作成にあたっては、…

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平成24年12月15日第2176号 掲載

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