【ドキュメント!中小企業奮闘記―成果あがる経営・組織改善とは―】第21回 将来ビジョンと価値観の共有 押付けでない目標を 対話深め計画書まとめる/菊谷 寛之

2012.06.11 【労働新聞】
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結局は人が組織動かす

 前回説明したように、H車系のディーラーU社では、仕事の大事な局面で「方針・指示を打ち出さない経営者」と「自分で責任をとろうとしない社員」とが対峙しているかのような、不毛な膠着状態に陥っていた。

 もともとは現業の業績を高めようという、経営として当然の考えに端を発したものである。ただし現有人員の「仕事量の頑張り」で利益を増やそうとしたり、「生産性」を高めるための改善・改革を試みたりしたことが効果につながらず、次第に社員のヤル気を損ねていった。

 なんとかして社員の「モチベーション」を高めたいと考えた社長は、結果的に2つの方針X、Yを使い分けることとなった。

 方針Xは「会社は、トップダウンで方針・指示を打ち出す」というもの。社長としては、組織の目標や基準を明確にして、社員に仕事の責任を引き受けさせたいのである。

 目標や基準が明確でないと、社員は自主的に物事を決められない。人に役割を与えて責任をとらせるには、ある程度客観的な経営方針が不可欠となる。社長が身を引いてもやっていける自律的な組織を作るには、社員が自分たちで判断・意思決定できる方針や基準を明確にする必要があった。自分で判断・意思決定できないと、人はいつまでも責任を果たせないし、果たそうともしない。…

筆者:㈱プライムコンサルタント(www.primec.co.jp) 代表 菊谷 寛之

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平成24年6月11日第2876号13面 掲載

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