【最近の書類送検事件】鳥取・米子労基署ほか

2016.05.01 【安全スタッフ】
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 大阪・茨木労基署は、貨物自動車との接触防止を怠ったとして砕石製造会社と同社業務部長を安衛法違反容疑で大阪地検に書類送検した。同社に派遣されていた派遣労働者が投入口前道路を横断していたところ、道路に進入してきた貨物自動車と接触し、死亡する災害が起きている。(H28・3・14)

 鳥取・米子労基署は、墜落防止措置を怠ったとして建設物点検検査業の会社と同社代表取締役を安衛法違反の疑いで鳥取地検米子支部に書類送検した。労働者が県道に付帯された建設構造物(ボックスカルバート)に梯子をかけて、ボックスカルバートの点検作業を行っていたところ、墜落し死亡したもの。(H28・3・14)

 北海道・函館労基署は、コンクリート橋架設作業に係る作業計画不備、危険防止措置義務を怠ったとして建設会社と代表取締役を安衛法違反の疑いで函館地検に書類送検した。同社の労働者1人を含む2人が高さ20m以上の橋桁上に設置された作業架台から墜落して同社の労働者が死亡、他1人が重傷を負った。部材に挟まれて負傷する労働災害も起きている(H28・3・15)

 北海道・釧路労基署は、フォークリフトの用途外使用をさせたとして漁業組合と組合専務理事を安衛法違反容疑で、釧路地検に書類送検した。水産物荷捌施設で労働者が同僚労働者をプラスチック製の大型水槽に乗せ、高さ約3mまで持ち上げた。水槽のバランスが崩れて落下するとともに、水槽内に立っていた同僚労働者も墜落し死亡となった。(H28・3・16)

 石川・金沢労基署は、高所作業で作業床を設けていなかったとして電気工事会社と工事現場責任者を安衛法違反の疑いで金沢地検に書類送検した。店舗の電気メーター取換工事で、店舗の壁面に立て掛けた梯子の上から、地上に落下して墜落するという死亡災害が起きている。(H28・3・16)

 岐阜・大垣労基署は、墜落防止措置を怠ったとして塗装会社と同社現場責任者を安衛法違反容疑で岐阜地検大垣支部に書類送検した。労働者が、塗装しない箇所に塗料が付着するのを防ぐためのビニールシートを貼る養生作業をしている最中に、足場から13m下の地面まで墜落して死亡する労働災害が起きている。(H28・3・17)

 岡山労基署は、墜落防止措置を怠ったとして鋳物製造会社と同社主任を安衛法違反の疑いで岡山地検に書類送検した。労働者が工場床面から高さ2.1mの作業通路上に設けられた踏台の上面で、機械の点検、整備作業中、同機械のカバーを開けた際の反動でバランスを崩し、墜落した。労働者は頭部を強打し、一時意識不明の重体に陥った。(H28・3・17)

 沖縄労基署は、安全な通路を設けなかったとして建設会社と同社専務を安衛法違反の疑いで沖縄地検に書類送検した。建築現場で防音工事を行っていた労働者が、足場から墜落し、頭部に重傷を負った。(H28・3・17)

 香川・坂出労基署は、機械の安全装置が未設置だったとしてダンボール加工会社と同社取締役を安衛法違反容疑で高松地検に書類送検した。ダンボールの打ち抜き作業を行わせる際、機械に挟まれる危険があったにもかかわらず、作業を行わせたもの。その結果、労働者は左手を挟まれ前腕切断の重傷を負った。(H28・3・18)

 札幌東労基署は、煮沸槽などへの転落防止措置を怠ったとして食料品製造会社と取締役工場長を安衛法違反の疑いで札幌地検に書類送検した。転落防止のため丈夫な柵を設けないまま、労働者にもろみ貯蔵槽での清掃作業を行わせたもの。労働者が、もろみ貯蔵槽に転落して死亡している。(H28・3・23)

 大阪中央労基署は、コンクリート圧砕機と接触する箇所に労働者を立ち入らせたとして、解体工事業の会社と同社工事責任者を安衛法違反容疑で大阪地検に書類送検した。労働者がコンクリート破片の中から、異物を取り除く作業を行っていたところ、後進してきたコンクリート圧砕機に接触し片足を切断する災害が起きた。(H28・3・23)

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平成28年5月1日第2257号 掲載

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