【幅広い職種で実践が可能! 出来高給導入のススメ】第4回 オール歩合給制度 「保障給」は必ず規定を 全無効と判断される恐れ/向井 蘭
2025.08.21
【労働新聞】
法的なリスクも内包
運送業界は人手不足や「2024年問題」など、大きな変革の時代を迎えている。このような状況で企業が成長を続けるためには、人材の確保と定着が不可欠である。その鍵を握るのが、従業員の生活と意欲を支える「賃金制度」である。
第4~5回では2回にわたり、運送業で採用される歩合給制度について解説する。第4回は「オール歩合給(完全出来高払制)」に焦点を当てる。この制度は「頑張れば稼げる」という魅力がある一方、経営者が知らなければならない法的リスクを内包している。その仕組みとリスクを具体的に掘り下げていきたい。
オール歩合給は、賃金のほぼすべてが個人の営業収入に応じて決まる制度である。成果が直接給与に反映されるため、…
筆者:杜若経営法律事務所 パートナー弁護士 向井 蘭
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令和7年8月25日第3510号11面 掲載