【人的資本経営期のHR用語集】第130回 財形貯蓄制度 勤労意欲増す効果 インフレ対応が弱点/木谷 宏
2025.05.29
【労働新聞】
利子等非課税の優遇も
「財形」の名称で知られる財形貯蓄制度は、事業者と国によって従業員の資産づくりをサポートする福利厚生制度である。正式には勤労者財産形成促進制度と言い、勤労者が取扱い機関と契約を結び、3年(または5年)以上の期間にわたって定期的に給与から控除(天引き)して積立てを行う。①使途を限定しない「一般財形」、②老後の年金としての貯蓄を目的とする「年金財形」、③持家取得などの資金形成のための「住宅財形」の3種類があり、2019年時点の企業における導入率はそれぞれ34.6%、15.5%、14.7%と高水準を維持している。年金財形と住宅財形では、利子等非課税の優遇措置が付加されている。
従業員のメリットとして、…
筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏
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令和7年6月2日第3499号12面 掲載