仕事中の交通事故が多発している

　建設機械の安全対策、最後となる今回はトラック、乗用車による交通事故と、外国人労働者の労働災害防止について解説していきます。

　一昔前、建設業の３大災害は、死亡者数の多さからみると、「墜落・転落」「重機関連」「土砂崩壊」でしたが、今は、「墜落・転落」「重機関連」に次いで、「交通事故（業務災害）」になりました。

　建設業だけでなく、とても数多くの産業で、交通事故の多さに頭を悩ませています。Ｈ29～30の死亡災害データから、作業中（事務所・現場間の移動含む）に交通事故（死亡）に至った直前の状況を切り取りました。それらを学び、頭に入れ、事故防止に努めましょう。

　なお、作業開始前（事務所→現場）と作業終了後（現場→事務所）の死亡者数を比較しましたが、…

執筆：労働安全衛生総合研究所 安全研究領域特任研究員　高木 元也