3人死亡受け要請 酸素測定は作業直前に 秋田労働局

2025.04.09 【労働新聞 ニュース】
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 秋田労働局(山本博之局長=写真右)は、今年3月7日に発生した、下水道工事現場のマンホールにおける作業者3人の死亡事故を受けて、建設業労働災害防止協会秋田県支部(北林一成支部長=写真左)に対し、再発防止対策の徹底を要請した。作業者らは酸素欠乏症や硫化水素中毒による心肺停止が疑われている。酸素や硫化水素濃度の測定時期が早すぎると、作業時とは異なる濃度が検出されてしまうため、直前に実施するよう求めた。

 作業前に酸素濃度が適正であっても、酸素の足りない空気が流入するおそれがある場合には、継続的に換気を行うよう促している。

 同労働局健康安全課は、「酸素欠乏症や硫化水素中毒の災害は死亡に至る危険性が高い。一度に複数の者が被災するほか二次災害を招くケースもある」と話す。2004~23年の20年間で、酸素欠乏症の労働災害は全国で118件発生し、141人が被災。うち6割を超える87人が死亡している。硫化水素中毒は68件発生し、93人が被災、うち36人が死亡した。

 要請に併せて、防止対策の実施状況を確認するチェックリストも作成した。酸素や硫化水素の濃度が適正に保たれるよう換気しているかなど、8項目を設けている。

令和7年4月14日第3492号3面 掲載
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