無許可派遣で建設業者告発 福島労働局

2022.10.26 【労働新聞 ニュース】
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 福島労働局(河西直人局長)は、無許可で労働者派遣事業を行ったなどとして、刑事訴訟法第239条第2項に基づき、建設業の㈱伍神工業(愛知県名古屋市)と同社郡山営業所責任者を福島県会津坂下警察署に告発したと明かした。同社は令和2年2月7日~3月10日、禁止業務である建設業務への派遣を、派遣事業許可を得ていないまま行い、労働者派遣法第4条(業務の範囲)と第5条(事業の許可)に違反した疑いがある。告発は同年12月24日付。

 発覚の端緒は同年3月10日に起きた死亡労働災害。同社が郡山営業所にて雇用し、別の会社が施工する工事現場に派遣した労働者が、法面の清掃作業中に地山の崩壊に巻き込まれて死亡した。両社間では請負契約を締結していたが、同現場の施工会社側が指揮命令を行っていたため、実質的には労働者派遣の状態だった。

 当時、被災者を含め10人以上が派遣の状態にあった。

【令和2年12月24日告発、4年10月7日公表】

令和4年10月24日第3373号4面 掲載

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