【特集1】新しい職長像見据え教育面を充実・強化 事務負担軽減を元請けが支援/三機工業

2012.08.15 【安全スタッフ 特集】
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 職長の働き方に最近では大きな変化が起きている。従来の職長スキルに追加してエクセル・ワード以上のパソコンスキル、リスクアセスメントを盛り込んだ作業手順書の作成能力など新たな職長スキルとして事務処理能力が問われているという。時代の流れで避けては通れないといいつつも、職長からは汗をかく仕事から事務仕事までの要求に不満が発生。こうした事態に対応するため三機工業㈱では従来から力を注いでいる職長への教育を充実・強化するとともに、事務仕事を少しでも軽減できるようソフトを開発し元請けとして支援している。

安全書類もインターネットで

 建設業を取り巻く職場環境では現在、どういう状況になっているのか。CSRの厳格化による法令順守の徹底要求の雰囲気、作業グループ単位のリスクアセスメントの実施、インターネットで入力する安全書類、関係請負人の安全衛生責任者への要求事項の増加、作業手順書の作成、見える化、順守の徹底、協議会・職長会・連絡会など会議時間の増加などがあげられる。

 こうみると実作業よりも事務的なほうにウエートが置かれ、現場管理よりも書類作成時間が増加しているように思われる。今や安全書類もインターネットで作成する時代だ。

 法令順守については、ゼネコン側が下請けに対して厳しく要求する傾向にある。要求する事項は、事業者が果たすべき責任で、この代行者が職長ということになる。職長が行うべき義務とは、「現場において事業者が行うべき『法令』で定められた危険防止措置を実施しなければならない」というもの。事業者の代行者として重い責任が背景にある。

 しかしながら、事業者責任が果たせないケースがあるという。同社の泉和男安全推進室長は「ベテラン社員の減少、現場多忙による指導機会の減少が職長の知識量に差をつけていますね。それから、資格取得機会が少なく教育を受けられないという実態があります」と話す。

 さらに泉室長はこうも指摘する。「パソコンスキルを含め、現場で要求された事項に迅速に対応するにも自社の組織が小規模なため円滑に機能せず、結局職長任せになっていますね」――。

書類作るために入ったんじゃない

 電子化の流れなどに伴い、今後求められる新たな職長像として同社が想定していることがある。従来の職長スキルにプラスして、…

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平成24年8月15日第2168号 掲載

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