【雇用社会の未来予想図~技術革新と働き方~】第5回 序列が変わる/大内 伸哉

2018.02.12 【労働新聞】
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 AI等先端技術の活用が今後の産業界では最も有望――前回こう説いた筆者は今回、対応如何で国際的な序列はもとより正規・非正規といった雇用形態の違いをも覆していく将来を俯瞰する。組織内に溜め込んだ知識やスキルで競争に勝とうとする自前主義では速度的に追い付けない今、日本人にもかつてあった「進取の気性」を覚醒させることが将来を切り開く鍵だと訴える。

進取の気性覚醒を 日本人にもDNAあり

雁行型がカエル跳び型に

 200年以上にわたる鎖国を終えて開国したとき日本が直面したのは、欧米の先進国との圧倒的な国力の差だった。屈辱的な不平等条約も締結させられた。明治政府は、その是正のため、殖産興業政策を掲げ、先進国へのキャッチアップを図った。最新の技術や文明を積極的に採り入れたおかげで、近代化は急速に進み、国力も増強された(この時期に、近代的な法制度も、西洋から輸入された)。その発展は、昭和初期の相次ぐ戦争とその破滅的敗北によりいったん頓挫するが、戦後再び驚異的な発展を遂げ、明治維新から100年後の1968年にはGNP(国民総生産)で世界第2位の経済大国に登りつめた。

 経済発展を支える技術革新は通常、先進国から後進国へと徐々に及んでいく。日本が欧米へのキャッチアップをめざしたように、アジアでも先方を飛んでいる日本の後を、他国が追ってきた。このような発展は、雁が隊列を作って飛んでいく姿に似ているとして「雁行型」といわれてきた(経済の発展形態について、経済学者の赤松要氏が命名したもの)。

 しかし現在、キャッチアップのあり方が大きく変わりつつある。…

筆者:神戸大学大学院 法学研究科教授 大内 伸哉

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平成30年2月12日第3148号11面 掲載

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