【これで解決!シゴトとココロの問題】第51回 フルリモートで休職者相次ぐ ★労働新聞社Webサイトで配信中★
日々の業務に忙しく、管理的立場にいても、心の健康問題に目を向ける余裕がなくなりがちだ。弊社ではWebサイトで「これで解決! シゴトとココロの問題」という番組を配信し、よりシンプルな語り口で具体的なノウハウを示している。今回のテーマは「フルリモートで休職者相次ぐ」。法政大学の廣川進教授(臨床心理士、公認心理師)は、希望者を対象にリアルで集まる機会を作ることや、上長による1on1の定期面談が必要と指摘。一切例外を認めず、何の対応もしないことは絶対避けるべきとアドバイスした。
転職してきた社員が不調
当社はウェブ制作会社です。コロナ禍でオフィスをなくし、100%フルリモートにしました。社員からも好評で、生産性が上がりました。ところが、一部の社員や転職してきた社員で、メンタルヘルス不調になり休職・退職する例が少なくありません。保健師の窓口などを設けたり、eラーニングで予防を促していますが、あまり効果が出ていないのが現状です。どのような取組みをすれば良いのでしょうか…。 |
伊藤 さゆり(以下、伊藤) さあ、廣川先生。こちらの事例はいかがでしょうか。
廣川 進(以下、廣川) コロナ禍でフルリモートに切り替えた企業が一定数ありましたが、今大体もとに戻っています。リアル出勤100%の企業もあれば、リモートとのハイブリッドの企業もあります。今回は、フルリモートを継続した企業からの相談です。生産性が上がり、オフィス代も不要でいいことずくめな気もします。しかし、…
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