【「もしも…」に備えるメンタルヘルス対策】第10回 セルフマネジメント 休職期間に学んでおく 「会社でリハビリ」はNG/長濱 さつ絵

2024.03.14 【労働新聞】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

自身について適切な判断を

 今回はセルフマネジメントについてお話をしたい。

 セルフマネジメントは経営学者ピーター・ドラッカーが著書『経営者の条件』で述べた考え方で、「目標達成や自己実現のために自分自身を管理すること」である。管理する対象には、自分の思考や感情、心身の健康状態、目標、タイムスケジュール、モチベーションや集中力などが含まれる。

 メンタルヘルス不調で休職をすると、睡眠障害や不安感などの心身症状は時間とともに改善していく。しかし、症状が改善したからと復職をすると、仕事でストレスがかかったときにまた同じ症状が起こることがある。安定した就業のためには、休職中に必要な職場環境の調整をすることと、セルフケアとセルフマネジメントを学ばせることが重要である。セルフマネジメントには、セルフケアというスキルをどのように使うか、負荷に対してどこまで頑張り、どう休養するかの判断が含まれる。適切な判断をするには、ストレス源への適切な介入、職場でのコミュニケーション、目標管理能力が必要である。

選択肢を固定すると“詰む”

 前回までに紹介した認知行動療法、マインドフルネス、睡眠などは、セルフケアの各論である。セルフマネジメントとセルフケアの違いを説明したい。…

筆者:長濱産業医事務所 代表社員・医学博士 長濱 さつ絵

この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら

労働新聞電子版へログイン

労働新聞電子版は労働新聞購読者専用のサービスです。

詳しくは労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内をご覧ください。

令和6年3月18日第3441号13面 掲載

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。