【男性育休推進で再考する 労働者の自律的なキャリア形成】第4回 職場のいじめ・嫌がらせ 女性には良い環境でも 取得男性5人に1人被害/諏訪 康雄

2023.08.24 【労働新聞】
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転職市場でのクチコミ

 就職や転職の際に参照されるオープンワーク社の「社員による会社評価」。こんな書込みの企業があった(8月9日閲覧)。「売上げ数値だけで昇進させるので、人間性を問われる機会がなく、経営に問題が出ている」(男性元社員・2019年)、「女性が長期間働くには向かない仕事かと思います。産前産後休業、育児休業制度もありましたが社内では取られている方がいません」(女性元社員・22年)。

 不満のある一部の人の意見かもしれない。だが、在職者と退職者から総計282人の評価がなされ、その平均点は「人材の長期育成」が5段階評価で1.6、「法令順守意識」と「風通しの良さ」2.3、「社員の相互尊重」が2.4である。関連業界2236社中のランキングは、順に下から2位(2235位)、5位(2232位)、12位(2225位)、12位であった。また、月の残業時間が46時間超で、年次有給休暇の消化率は14%に過ぎなかった。とはいえ、従業員数6000人、売上高7000億円を誇る大企業なのである。

 もし個別の指摘や集計値が実態を反映しているならば、「ブラック企業」と名指しされてもおかしくない。現に最近、多種多様な不適切事態が指弾され、経営トップは退任した。上司の部下に対する罵声の録音によると、机を叩いたり、「分かるかボケ! 理解してんのか? やる気ねぇんだったら辞めろ!」などとあった(フジTV23年7月31日放送)。…

筆者:法政大学 名誉教授
認定NPO法人 キャリア権推進ネットワーク 理事長 諏訪 康雄

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令和5年8月28日第3414号6面 掲載

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