【事故防止 人の問題を考える】第133回 脳の働きとヒューマンエラー(後編)

2022.06.28 【安全スタッフ】
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 前回に引き続き、読者の皆様から寄せられたテーマのなかから「脳の働きとヒューマンエラー」を取り上げ、そのなかで、同様に寄せられたテーマ「ケアレスミス」も取り上げます。

注意が向かないものはみえない

 熟練による作業の自動化は、作業を円滑に進める上でとても重要です。しかし、作業を形づくる一連のプロセスに注意を向けなくなる結果、思いもよらない災害につながることに留意が必要です。

 目の前で起きていること/存在しているものであっても、そこに注意が向けられなければ意識に上らず、それが見えません。

 不注意による労働災害は、まさにこのことです。

 以前、大手ハウスメーカー10数社で発生した労働災害のヒューマンエラー分析をしたことがあります。それぞれの労働災害の発生原因が、筆者が紹介するヒューマンエラーの原因となる人間の12の特性のどれに当てはまるのか分析したところ、「不注意」による労働災害は「危険軽視」に次いで多く、この2つは合わせて6割余りを占め、とても多発していました。

 最近の死亡災害事例をみても、…

執筆:労働安全衛生総合研究所 高木 元也

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2022年7月1日第2405号 掲載

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