発がん性の可能性指摘 化学物質をリスク評価 厚労省報告書

2015.09.15 【安全スタッフ】
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 厚生労働省の「化学物質のリスク評価検討会」は、このほど平成27年度第1回報告書を公表した。「ヒトに対して発がん性の可能性がある」などとされる5物質のリスク評価を行ったところ、「三酸化二アンチモン」は「適切なばく露防止措置が講じられない状況では、労働者の健康障害のリスクは高いと考えられる」と判断、制度的対応を念頭に健康障害防止措置の検討を行うべきとした。

 今回「ヒトに対して発がん性の可能性がある」または「神経毒性又は生殖毒性がある」としてリスクの評価を行ったのは、「塩化アリル」「クメン」「三酸化二アンチモン」「酸化チタン(ナノ粒子)」「グルタルアルデヒド」の5物質。

 評価の結果、「三酸化二アンチモン」は、製造・取扱いの業務を行う事業場で、「適切なばく露防止措置が講じられない状況では、労働者の健康障害のリスクは高いと考えられる」とし、制度的対応を念頭において健康障害防止措置の検討を行うべきと指摘。今後、化学物質による労働者の健康障害防止措置に係る委員会で、具体的な措置を検討するとともに、関係事業者へ適切に管理するよう行政指導を行うとした。

 「塩化アリル」は、一部の事業場でリスクが高い状況がみられたとして詳細なリスク評価が必要と明記。「クメン」は、リスクが高い状況はみられず、労働者の健康障害リスクは低いと考えられるが、有害性は高いため関係事業者による自主的なリスク管理を進めることが適当としている。

 「酸化チタン(ナノ粒子)」については、現在、リスク評価を行っている酸化チタン(ナノ粒子以外)の評価結果と併せ、両者の整合を図り、粒子の大きさと労働者の健康障害リスクの関係を踏まえた対応の検討を行うなどとした。

 「グルタルアルデヒド」は、事業場間で作業工程に共通すると考えられるリスクは認められなかったことから、自主的なリスク管理が適当との見方だ。

平成27年9月15日第2242号 掲載

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