【特集2】作業内容から災害例を一発検索 イラスト付きで安全ルールも/東洋建設
東洋建設㈱では、独自の統合検索プラットフォームが大活躍している。作業内容を入力するだけで、社内災害事例を一発で検索できるほか、「東洋建設災害防止基準」や安全のポイントを掲載した「安全ルールの見える化」「成功・失敗事例」などの豊富なデータを広く参照できる。過去の災害事例を画像で確認できることから、調整会議などでの職長との打ち合わせや、朝礼時の説明において円滑な情報共有が進み、理解度の向上にもつながっている。AIナレッジ検索も実装しており、最短経路で必要な情報にたどり着けるようになった。
必要な情報検索を統合へ
2024年9月に導入した統合検索プラットフォーム「TOYO ChatGPT RAG適用版」は、東洋建設と㈱UNAIIT(愛知県名古屋市)が協働で開発したもの。外部流出のおそれのないクローズドな環境で安全・安心に利用でき、パソコンや同社が全職員に配布している業務用端末などからいつでもアクセスが可能だ。
同プラットフォームは、①TOYOチャットGPT、②安全GPT K-SAFE、③AIナレッジ検索の3つから構成される。とりわけ②は安全に特化しており、安全関連情報の検索だけでなく、安全関連文書を生成AIで作ることも可能だという。
②の正式名称は「K-SAFE東洋RAG適用Version」。「K-SAFETM」自体は、もともと厚生労働省の労働災害データを活用し、災害傾向を分析できるツールであるが、…
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら