運転室の屋根上から墜落し骨折 八女労基署・送検
2025.07.29
【労働新聞 ニュース】
福岡・八女労働基準監督署(眞東宗一郎署長)は、トラッククレーンの運転室の屋根上から労働者が墜落して骨折した労働災害に関連して、産業廃棄物処理業の柴田産業㈱(福岡県久留米市)と同社一条総合リサイクルセンター工場長を労働安全衛生法第21条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで福岡地検久留米支部に書類送検した。囲いなどを設置せず、要求性能墜落制止用器具も使わせていなかった疑い。
労災は今年4月、荷台と運転室の間にクレーンを搭載した車両積載型トラッククレーンで発生した。労働者は、積み込んだ廃材を覆うためのシートカバーが、運転室の上に固定されているかどうか点検していた。高さ約2.5メートルの屋根上で作業していたところ、地上に墜落。頭部、頸部、胸部、腰部を骨折した。
【令和7年7月9日送検】
令和7年8月4日第3507号5面 掲載