【最近の書類送検事件】大阪中央労基署ほか

2016.02.01 【安全スタッフ】
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 長崎・諫早労基署は、労災かくしをしたとして建設会社と常務取締役を安衛法違反の疑いで諫早区検に書類送検した。九州新幹線建設工事関連作業現場で派遣労働者が休業4日以上の労災事故を負ったが、派遣元である木材協同組合の参事として諫早労基署長に自社工場内で負傷したように記載した虚偽の労働者死傷病報告を提出したもの。(H27・12・8)

 沖縄労基署は、ごみ収集車の逸走を防止するため必要な措置を講じていなかったとして、廃棄物処理業の会社と同社代表取締役を安衛法違反容疑で那覇地検沖縄支部に書類送検した。エンジンのかかったまま急後進したごみ収集車の後ろで作業していた労働者が、ごみ収集車とコンクリート円柱の間に頭がはさまれ死亡する労働災害が起きている。(H27・12・8)

 福岡・八女労基署は、つった荷の下に労働者を立ち入らせない措置をとらなかった建設会社と現場責任者を安衛法違反の疑いで福岡地検久留米支部に書類送検した。地下通路築造工事現場で、重さ約3tの円筒を移動式クレーンでつり上げる際、玉掛け用具から荷が外れ、玉掛け作業に従事していた労働者に落下して死亡したもの。(H27・12・9)

 沖縄・那覇労基署は、重機の接触防止を怠ったとして建設業の個人事業主を安衛法違反容疑で那覇地検に書類送検した。集合住宅建築工事現場で労働者に測量作業を行わせていたが、立ち入り禁止措置などをしなかったため、ドラグショベルの作業範囲内に入りバケットに激突して死亡する労働災害が発生した。(H27・12・9)

 熊本労基署は、使用していたクレーンについてあらかじめ都道府県労働局長の許可を受けて製造しなければならなかったにもかかわらず、無許可だったとして建設会社と現場代理人を安衛法違反の疑いで熊本地検に書類送検した。同社が施工する橋梁工事でクレーンが倒壊する事故が起きている。(H27・12・9)

 岩手・二戸労基署は、重機との接触防止措置を怠ったとして、建設会社と代表取締役を安衛法違反容疑で盛岡地検二戸支部に書類送検した。道路改良工事現場で砂利の敷均し作業中、労働者が後進してきたドラグショベルにひかれて死亡する労働災害が発生している。(H27・12・10)

 静岡・磐田労基署は、機械のはさまれ防止を怠ったとして自動車製造会社と同工場組長を安衛法違反の疑いで静岡地検浜松支部に書類送検した。機械に不具合が生じ調整作業を行っていた労働者が、機械と設備の間に胸部をはさまれて窒息により死亡となった。被疑者は、機械を停止させないで作業を行わせていた。(H27・12・10)

 滋賀・彦根労基署は、無資格で玉掛けを行わせたとしてボルト製造業の会社と同社代表取締役を安衛法違反の疑いで大津地検に書類送検した。代表取締役はボルトの入った容器のつり上げ作業を行うに当たり、労働者2人をクレーンの玉掛け業務に就かせていたもの。同社は過去にも玉掛け業務に就かせており、同労基署は是正勧告を行っていた。(H27・12・10)

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平成28年2月1日第2251号 掲載

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