【最近の書類送検事件】北海道・室蘭労基署ほか

2016.08.01 【安全スタッフ】
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 安全スタッフ、労働新聞の記者が全国で起きた書類送検を調査し、主な事件を掲載しました。カッコ内は、書類送検した日付。毎月1日号掲載。

 北海道・室蘭労基署は、無資格者に移動式クレーンを運転させたとして漁業組合と組合支店長を安衛法違反容疑で札幌地検室蘭支部へ書類送検した。無資格者が移動式クレーンを使ってさけ定置網をつり上げたところ、移動式クレーンが横転。一緒に作業していた別の労働者に激突し、重傷を負っている。(H28・6・3)

 千葉・船橋労基署は、爆発・火災が生じるおそれのある場所で点火源となる機械を使用したとして、液化石油ガス関連施設の検査などを行う会社と同社契約社員を安衛法違反の疑いで千葉地検に書類送検した。オートスタンドの地下貯槽開放検査を行わせるに当たり、地上部マンホールのボルトを撤去するため、電動インパクトレンチを使用したことから、発生した火花が滞留していたガスに引火し、爆発した。その結果、作業員5人が全身重度熱傷などの重軽傷を負った。(H28・6・3)

 札幌東労基署は、屋内で内燃機関を使用したとして、塗装工事会社と同社取締役を安衛法違反容疑で札幌地検へ書類送検した。マンション新築工事現場で、吹付け塗装工事のため、ビニールシートで覆った廊下の内部で、ガソリン式のコンプレッサーを使用させたもの。作業していた2人が、一酸化炭素中毒で死亡している。(H28・6・9)

 茨城・古河労基署は、フォークリフトの用途外使用をしたとして青果物卸売業の会社と同社取締役を安衛法違反の疑いで水戸地検に書類送検した。卸売市場で被疑会社の労働者が運転するフォークリフトのフォークに積んだパレットの上に、トラック運転者が乗り、トラック荷台の緩衝材充填作業を行っていた。フォークが上昇した際に、バランスを崩しトラック運転者が2.4m下に落下して死亡するという労働災害が発生している。(H28・6・9)

 宮城・石巻労基署は、墜落防止措置を講じなかったとして、建設会社と同社部長を安衛法違反の疑いで仙台地検に書類送検した。鉄骨造2階建て住宅新築工事現場で、労働者が高さ3mのユニットの上で、移動式クレーンにつり上げられた別のユニットをロープで引っ張っていたところ、ロープが外れ、勢いあまって墜落。労働者はコンクリート基礎上に落ち、頭部骨折、頭葉脳挫傷となる労働災害が起きた。(H28・6・16)

 宮城・石巻労基署は、建設機械の用途外使用をしたとして建設会社と同社代表取締役を安衛法違反容疑で、仙台地検に書類送検した。事故は漁港護岸災害復旧工事で、防波堤の海側壁面の穴を埋める補修工事で発生。代表取締役は、自らが運転するドラグ・ショベルのバケットを足場にして労働者を乗せ、補修工事を行わせていた。代表取締役が誤操作をし、防波堤の壁面とバケットの間に労働者の両足が挟まれ切断するという労働災害が起きた。(H28・6・16)

 岐阜労基署は、墜落防止措置を怠っていたとして建設会社と同社専務取締役を安衛法違反容疑で岐阜地検に書類送検した。民家敷地内で車庫解体工事を行っていたところ、労働者が2階床下の梁部材から2.8m下の1階床面に墜落し、脳挫傷により死亡する労働災害が起きている。(H28・6・17)

 大阪・淀川労基署は、つり足場の最大積載荷重を定めていなかったとして、元請けの塗装工事業者らを安衛法違反の疑いで大阪地検に書類送検した。橋梁の塗装工事のため設置したつり足場上で、1次下請けの塗装会社の労働者に足場部材の運搬作業を行わせていたところ、同足場の作業床であるSKパネル12枚が崩壊し、労働者9人が約6.2m下の遊歩道に墜落。8人が負傷する災害が発生した。(H28・6・24)

 大阪・茨木労基署は、共謀して労災かくしをしたとして元請業者の現場代理人らを安衛法違反容疑で大阪地検に書類送検した。マンション大規模修繕工事現場で個人事業主が仮設足場の解体中に足の指を脱臼する負傷をし、4日以上休業する労働災害が発生したが、元請業者の現場代理人らは共謀のうえ、遅滞なく労働者死傷病報告を茨木労基署に提出しなかった。(H28・6・30)

 東大阪労基署は、労働者死傷病報告を提出していなかったとしてプレス会社と同社代表取締役を安衛法違反容疑で大阪地検に書類送検した。平成26年3月に農業機械部品の曲げ加工中に指先端切断、同27年1月28日には刻印打ち作業中に指骨折、同27年6月30日に太陽光発電機部品の穴あけ加工中に指圧挫創などの労働災害について、労働者死傷病報告を提出しなかった。(H28・6・30)

 大阪中央労基署は、プレス機械の特定自主検査を行わなかったとして、金属製品加工会社と同社代表取締役を安衛法違反の疑いで大阪地検に書類送検した。圧力能力が350キロニュートンのプレス機について、1年を超えない期間ごとに特定自主検査をしなければならないが、平成24年9月以降実施していなかったもの。平成27年8月にこのプレス機で作業していた労働者が指2本を切断する災害が起きている。(H28・6・30)

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平成28年8月1日第2263号 掲載

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