【人的資本経営期のHR用語集】第139回 介護離職 年間で7.3万人も 人手不足に追い打ち/木谷 宏
2025.07.31
【労働新聞】
対象者の約8割が女性
介護は育児とは異なり、ある時に突然始まり、その終わりを予測することは難しい。親などの介護を行う場合に頼れる親戚が近くにいなければ、先が見えずに退職を決意する人は少なくない。これが介護離職であり、厚生労働省の雇用動向調査(2023年)では、個人的理由による離職者のうち「介護・看護」を挙げる人は約7.3万人に上り、2000年に比較して倍増している。そのうち女性が約8割を占め、50歳代が男女ともに最も多い。
介護離職は本人の安定した収入が途絶えるだけでなく、仕事を通じた社会とのかかわりや働きがいの喪失を意味する。また人手不足に苦しむ企業にとって、…
筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏
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令和7年8月11日第3508号12面 掲載