【イラストで学ぶ身近なリスクと対策】第65回 不適正な足場設置による災害③
2025.07.28
【安全スタッフ】
1.はじめに
残暑の候。8月7日は立秋ですが、立秋とは名ばかりの暑さが続く毎日となりました。建設業の死亡災害の約4割が「墜落」で、うち約2割が足場からです。足場上での作業時、足場の組立て・解体時に手すりなどの不安全な状態が多くみられます。
2.くさび緊結式足場(緊結式足場)解体時の災害2事例
【緊結式足場(当足場)の状況】
足場を解体する作業。出入口は立入禁止措置を行い出入口上の朝顔2スパンは折り畳み、解体の部材は出入口部に下ろすこととした。出入口中央真上の最上層の支柱に「180kgつり有線式ベビーホイスト(BH)」を設置。解体作業は組立て作業に比べて墜落災害の危険性が高いので、安全帯を安全に取り付けるための設備を設けて安全帯を常時使用させる必要があります。緊結式足場の場合、斜材と緊結部で一体になっている手すり(水平材)にフック掛け。
【災害1】
作業者Aは当足場解体のため、…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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2025年8月1日第2479号 掲載