【「当たり前」を問い直す! “制約社員”基準の雇用管理】第13回 労働生産性 中長期的な育成を 「ゆとり」活かせる環境に/鬼丸 朋子

2023.11.30 【労働新聞】
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付加価値向上へ役立つ取組みを

 働き方改革を進めることで、各種の不具合や軋轢が発生することもあるが、「ゆとり」が生まれることもある。前回取り上げたリモートワークの例でいえば、通勤の必要がなくなったことで、満員電車に揺られて移動するストレスが減少し、時間を有効活用できることによる心身のゆとりが生まれるといったメリットがあることが知られている。

 ゆとりは、デジタル技術の導入による生産性・業務効率の向上によって生まれることもある。教育訓練に力を入れてスキルが向上した結果、ゆとりが生まれることもある。ゆとりが生まれるケースを一つひとつ挙げると切りがないが、ゆとりをどのように配分するかは、自社の人材の成長、ひいては自社の発展につながる1つのポイントとなり得るだろう。だからこそ、この「ゆとりの配分」の際に、「生産性を重視しすぎる罠」に陥っていないか、注意を払う必要があるように思われる。

 生産性とは、生産要素を投入することによって得られる産出物との相対的な割合のことである。これを労働の生産性の視点からみれば、…

筆者:中央大学経済学部 教授 鬼丸 朋子

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令和5年12月4日第3427号13面 掲載

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