【事故防止 人の問題を考える】第158回 危険なのに危険と感じない(上)

2023.07.11 【安全スタッフ】
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膨大な安全マニュアルの効果は

 前回、企業をAグループ(安全管理活動の積極派)とBグループ(安全管理活動の消極派)に分けて、近年、労働災害が下げ止まるなか、その要因として安全管理活動上の課題をみてきました。

 ここに、Aグループに属する製鉄メーカーC氏からの興味深い話を紹介します。製鉄所副所長時代の話です。製鉄所の生産、品質、安全などを統括的にみる立場でした。

 C氏が言うには、「製鉄所の安全関係書類の膨大さに驚いた。あまりに膨大な書類をしっかりこなすには、多くの人手と時間を割かなければならず、現実離れしている感すらあり、果たしてそれが効果的な安全管理活動なのかと疑問を抱かざるを得なかった。もし事故が発生したならば、その書類はさらに分厚くなるに違いない。安全担当者は、疲弊しながら日々の業務をこなしているようだった」とのことでした。

 なるほどと思いました。他にも似たような例があることを思い出しました。…

執筆:労働安全衛生総合研究所 安全研究領域特任研究員 高木 元也

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2023年7月15日第2430号 掲載

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