【実務に活きる社労士試験問題】第9回 労働基準法 労基法上の労働者 契約形式問わず実態判断/椛島 克彦

2022.09.01 【労働新聞】
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 本コーナーは、人事労務担当者や受験予定者向けに過去の試験問題を紹介、解説するものです。

【問】
 次の文中の空欄Aを選択肢の中の最も適切な語句で埋め、完全な文章とせよ。

 最高裁判所は、自己の所有するトラックを持ち込んで特定の会社の製品の運送業務に従事していた運転手が、労働基準法上の労働者に当たるか否かが問題となった事件において、次のように判示した。
 「上告人は、業務用機材であるトラックを所有し、自己の危険と計算の下に運送業務に従事していたものである上、F紙業は、運送という業務の性質上当然に必要とされる運送物品、運送先及び納入時刻の指示をしていた以外には、上告人の業務の遂行に関し、特段の指揮監督を行っていたとはいえず、 A の程度も、一般の従業員と比較してはるかに緩やかであり、上告人がF紙業の指揮監督の下で労務を提供していたと評価するには足りないものといわざるを得ない。(略)そうであれば、上告人は、専属的にF紙業の製品の運送業務に携わっており、同社の運送係の指示を拒否する自由はなかったこと、毎日の始業時刻及び終業時刻は、右運送係の指示内容のいかんによって事実上決定されることになること(略)など原審が適法に確定したその余の事実関係を考慮しても、上告人は、労働基準法上の労働者ということはできず、労働者災害補償保険法上の労働者にも該当しないものというべきである」

[選択肢] 
① 業務遂行条件の変更
② 業務量、時間外労働
③ 時間的、場所的な拘束
④ 制裁、懲戒処分

筆者:LEC専任講師 社会保険労務士 椛島 克彦

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この連載を見る:
令和4年9月5日第3367号10面 掲載

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