【社労士が教える労災認定の境界線】第123回 ケアマネージャーが介護認定に訪問した家庭で転倒し骨折

2012.02.15 【安全スタッフ】
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災害のあらまし

 N社は、介護事業を行う事業者である。N社に勤務する介護支援専門員(通称ケアマネージャー)のAさんは、居宅サービス計画を作成し、他の介護サービス事業者との連絡調整などの業務をするために施設利用客の自宅を訪ねては介護認定の書類を作成していた。

 最近は、多くの家庭ではソファーやイスでの聞き取りが多かったが、Bさん宅においては畳の上に座りながら、利用希望者であるBさんからどのような介護サービスを希望するかの面接や個別支援計画の見直しなどのやり取りを行った。

 日常、正座することが少なくなってきたこともあり、お客さんの前で足を崩すのは失礼と思い我慢していたが、その日はBさんの介護状況の聞き取りや、個別支援計画の見直しに1時間ほどかかってしまったため、聞き取りが終了し立ち上がろうとした際、足がしびれていてそのまま何物にも触れることなく、その場に転倒、足首を骨折した。

判断

 Aさんは通常の勤務中であり、会社の指揮命令に従いBさん宅においてケアマネージャーとしての勤務をしていたことは事実である。

 ところが、転倒した原因が「足のしびれ」であることに加え、さらに何物にもぶつかっているわけでもなく、足首をひねっただけであるため、労働基準監督署長は業務外と判断した。…

執筆:一般社団法人SRアップ21 静岡会
伊藤社会保険労務士事務所 所長 伊藤 彰彦

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平成24年2月15日第2156号 掲載

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