【若手社員をやる気にする!退職金・企業年金の再編】第3回 制度の違い 準備時の優遇有無に差 非課税とはトレードオフ/山崎 俊輔

2021.01.21 【労働新聞】
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10年後に支払い急増

 前回も少し触れたが、「退職金と企業年金」はどう違うのかという話を、もう少し詳しくしてみたい。

 退職金制度は、基本的に「退職時に資金を準備して支払う」という考え方に立つ。これは、それまでの間は資金をどう使おうと構わないという意味でもあるが、年度・時期によっては資金繰りに苦労するという意味でもある。なぜなら、採用時の景気や社員の学歴などによって、社員の年齢は均等ではないからだ。社員76人の会社があって、22歳から60歳まで各年2人ずつ、なんてことはあり得ない。

 景気が良いときは採用を多くするし、中途退職や中途入社があったりして、どうしても会社の「人口ピラミッド」はデコボコする。しかし、退職金は退職時に全額の支給を求められるため、退職者が急増する時期は支払いに苦労する恐れがあるというわけだ。今後は、バブル景気の時期に大量採用した社員が60歳定年を迎える、2030年前後に支払い急増時期がやってくる恐れがあり、対策が重要になっている。

 一方、企業年金は…

筆者:企業年金コンサルタント 山崎 俊輔

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令和3年1月25日第3290号13面 掲載

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