埼玉県は、「多様な働き方実践」の効果に関するアンケート調査を行った。短時間勤務など多様な働き方ができる制度を導入・活用している企業に効果を聞いたところ、「従業員が退職せずに定着」が75％と最も多いことが分かった。その一方で、「権利ばかりを主張する従業員が増加した」などの新たな課題も出てきている。

　調査は今年２月、「多様な働き方実践企業」の認定を受けた企業314社に実施し、206社の有効回答を集計した。同制度は、子育てや介護との両立を支援するために多様な働き方の制度を複数導入し、過去３カ年度で利用実績があるなどの基準を満たした企業を認定するもの。子育て期でも働きやすい会社として大学にＰＲされるほか、低利の融資「産業創造資金」が受けられる。…