【特集1】褒めるパトで安全文化醸成目指す 協力会社作業員と関係性深化へ 異業種のコミュニケーション術に学ぶ/住友共同電力グループ
2025.07.28
【安全スタッフ 特集】
住友共同電力㈱(本社:愛媛県新居浜市)は、重大災害の発生をきっかけに協力会社とのコミュニケーション不足を認識し、元請けから感謝を伝え、当たり前の行動を褒める安全パトロールを展開している。異業種である愛媛東部ヤクルト販売㈱が実践するヤクルトレディの「あ・か・さ・た・な」に学び、現場内の風通しの良い雰囲気づくりに努め、心理的な距離を縮めて意見を言い合える関係性をつくる。KY指導や安全衛生協力会活動、危険体感教育といった取組みを通じて、協力会社作業員の知識、危険感受性向上も支援するなど、発電所全体の安全文化向上へさまざまな施策を進めている。
ゼロ災害を目指して活動を展開
1919年に住友事業の電気部門として設立され、以来100年以上にわたり住友グループ各社への電力供給を担ってきた同社。火力発電所4箇所(愛媛県)、水力発電所11箇所(愛媛県、高知県)を持ち、現在は四国電力への電力供給も行い、広く地域の電力需給を支えている。
発電所の操業にあたっては、「安全をすべてに優先させる」を基本理念に掲げ、安全衛生部会がグループ全体の活動を統括する。作成した安全衛生管理計画に沿って、事務管理部門、工務・発電部、さらに3つのグループ会社それぞれがPDCAを回し、「ルール順守の徹底」と「協力会社と一体となった安全活動」で完全ゼロ災を目指す(下掲)。…
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2025年8月1日第2479号 掲載