厚生労働省は、テレワークについて優れた取組みを行っている企業５社を「令和５年度テレワーク推進企業」として表彰した（写真）。優秀賞には図面共有ソフトを導入し、自社の貸与するパソコンだけで作業が完結できるようにした東洋ハイテック㈱（大阪府、162人）を選出している。

　表彰後に事例を発表した同社管理本部の小林裕司部長は、完全ペーパーレス化に力を入れたことを話した。粉製品の生産設備の開発設計を行う同社は、図面共有・編集ソフトを導入し、従業員にはパソコンやスマートフォンなどを貸与したと紹介している。従来は図面を紙で作成し、技術職の社員が複数人で集まって書き込んでいたが、現在はオンライン上で図面を共有し、それぞれの自宅からリアルタイムで書き込みながら議論できるようにしているとした。